舞阪町に建つこのお宅は、オーナーと工務店の共同作業の賜物と言っていいだろう。
在来木造建築でありながらモダンさをも兼ね備えた建物だ。デザインもさることながら、素材にもこだわったオーナーは、良いものが有ると聞けば自ら出向いていって全国を周ったとのこと。
そして浴槽はjaxsonをお選びいただいた。浴室に施されたのは御影石。しかしただの御影ではない。いわゆる錆びといわれる斑模様がすばらしい。
この模様が単調になりかねない浴室にいわれぬ面白さと正に侘びさびの境地をかもし出している。床に施されたテラコッタ調のタイルと浴槽の白さ、この三者の調和も見ものだ。
侘びさびの落ち着いた味わいは独特の和室にも表れている。閑雅枯淡の美と言えよう。