白を基調にコーディネイトされた洗面室から続く浴室は、やはり白いタイルを施され、ガラスで仕切られてはいるものの、洗面室と一体化された空間としてその価値を高めている。
こちらのガラス製のドアは内にも外にも開く優れもの。使い易さに配慮した設計者の気持ちが窺える。
清潔感溢れる白色は、ことによるとポイントを失わせがちだが、特徴的なフォルムの浴槽ジャルディーノを配置することによって、それぞれの存在感を高め合っている。
天井に目を移せば、並列されたダウンライトが美しい。夕暮れ時にやわらかな光につつまれ、紅に染まった富士山を見ながらの入浴はうらやましい限りだ。
色調の濃淡、カラーとモノの組み合わせの妙技はこのお宅の特徴とも言える。線と面、光と影の使い上手はテラスのデザインを見れば一目瞭然。